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トップガン マーヴェリックのtcatのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

すっかり世間の波から出遅れての鑑賞です。
公開からしばらく経ってる印象があったのに、さすが週末とあってか私が見た時は大きいスクリーン満席でした…!リピーターも多いって聞いてたから納得です。

こういう時代を超えて系続編は前作を直前に再履修してから見に行けって過去の私から教わった!

初っ端から前作のリスペクト演出でびっくり!
トップガンの発祥に関するテキストからのタイトルロゴ。デンジャーゾーンの曲に合わせての甲板のシーン。ライティングまで再現してて抜かり無かった。
おなじみのレザージャケットにカワサキのバイクに乗って砂漠の一本道を走るシーンにノスタルジーを感じてたら次世代戦闘機出てきて時代の流れを感じる。打ち止めにされそうになるプロジェクトを続行させようとテスト飛行を試みる辺りとかマッハ10に到達したのにその先を目指すところに私たちの知るマーヴェリックは健在だった。ただその時1人「talk to me Goose」って言葉が出るのめちゃくちゃグースの死を引きずってて、全然前作最後、ドッグタグ海に投げてから前に進めてないじゃんか!って頭抱えた。
そっからノースアイランドに飛ばされる展開も前作のヤラカシからのトップガン入りと全く同じ流れ!前作ラストでトップガンの教官になる発言があって見る前から予告で見た展開と繋がるなーとは思ってたけど、既に続編との間で教官経験済みだとは思わなかった。
バーで若き精鋭達が集うシーンかっこいいよね!そしてルースター登場!かっこよすぎないか。ジープ乗って登場もかっこいいけど、グースと同じアロハシャツ着てさ...シルエットがお父さんのまんまなんだよ....。正直マイルズ・テラーがルースターとしてグースの息子やるって知った時、息子っぽくないなぁ似てないなぁなんて生意気な感情があってごめんなさい。めちゃくちゃグースに似ててびっくりしました。いやぁすごい。面影ありまくり。その後のピアノ弾くシーンも...。劇中でもグース達と幼いルースターのフラッシュバックもあってピアノ弾きながら熱唱してるシーン重ねてて涙こらえました...。

ていうかこの時点で各所にオマージュ多すぎて激アツだな!

その後教官として登場した時のコヨーテとハングマンの「あの時追い出したおっさんじゃん」ってリアクションが可愛かった。F-18のマニュアルの話したと思ったら、それをゴミ箱に即捨てからの早速実践演習の流れだけでかっこいい....ってなったけどその後もずっとかっこよかった。圧倒的飛行センスで若者を圧倒するマヴ。機長アナウンスの余裕アピールから始まり、キルペナルティの腕立て200回の挑戦状を全く気にしてない雰囲気もありつつ、というか若者ノリに一瞬乗り遅れる感じ。からの低空からの一直線に2機の間に割り込んで来る強者ムーヴ!!次々と腕立てペナルティになる中、ハングマンがいい所見せれるか...!って思ったけど結局策にやられちゃうという。
飛行訓練が進む中のビーチボールシーンならぬ波打ち際でのアメフトシーンも見どころじゃないですかね。みんなバキバキの肉体を披露してくれる所謂サービスシーン。ルースターもといマイルズの癖のあるダンスも話題になったよね。
いざ作戦決行日。選抜されたルースターの素直に喜びきれてない感じ。マヴも結局自分の中にあるグースと同じ道を歩む危険性を回避して欲しい感情とルースターのお母さんの中にある同じ感情を全部自分のせいとして背負ってきて、すれ違いが起きたままだったから最終どうなるんだろうと思ってたら、やっぱりルースターの気持ちは固まりきってなかった。搭乗前なんてマヴに言おうとしてたのかな。それが言えてたらまた違ったのかな。でも"talk to me dad"って言った直後にマヴの声が聞こえてくるのはお父さんと重なった重ねた瞬間だったと思う。その後の覚醒。手に汗握る展開、無事にみんな生きて帰還できないんじゃと思ったらマヴ被弾の絶望感。後の暗転がこれは助からなかったって思わせる間があったのはずるい。生きてはいたけど、その後もヘリに狙われルースターが助けてくれた後も、F14何とか飛ばして最後の最後までハラハラドキドキ展開のクライマックスだったわ。
そして最後の2人のハグね...

クレジットも主要キャストは各々のキャラクターのクリップが流れるのほんと最初から最後までリスペクトがすごい!

全体を通して言うと36年間が空いてて語られなかった空白の時間があれど、上手く補完していたと思う。これは最初の方にも言ったけど、グースのドッグタグを前作ラストで海に投げた時は形見じゃないのかよ!って思ったけど、それはマーヴェリックのみぞ知るだし、何よりアイスマンがまた出てくれたのは見てる側はめちゃくちゃ嬉しかったよね。ヴァル・キルマー自身がそのままアイスマンの今に重なっててしかもそれがすごく自然な形で出演してて、グッとくるものがあった。"It's time to let go"と続く"I don't know how."が個人的にずっとどういう解釈が合うか引っかかってる。字幕だと確か「過去は水に流せ」「でもどう教えたらいいか分からない」だったし、確かに間違った解釈ではないんだけど、その後のセリフ運びを考えるともっと色んな意味がそこに込められてるし、マーヴェリックはもっと重く受け取ってる気がしたんだよな。

新キャラの若き精鋭のみんなはそれぞれにキャラがたっててみんな好きじゃん!!!ってなるよね!
やっぱり女性パイロットのフェニックスのかっこよさは外せないし、ボブとのペアも個人的にとても好き。ボブのちょっとnerdyな雰囲気と、ビーチアメフトでもTシャツ着てて好感度上がりました。ただ、ハングマンが個人的にキャラクターとして好き要素しかなくて完敗なんですよね....。
アイスマン的な立ち位置なキャラクターだなって思ってたけど、選抜に選ばれなかった後も仲間の功績を素直に喜べるし、助けにも行こうとしてくれてた。最後救出しに来てくれるのカッコよすぎ....しかもわざと一番最初の飛行訓練でマーヴェリックが言ってた添乗員ジョークを救世主様としてかましてくるのーーーー。好き

ペニーって旧知の仲だったしいい感じになったの見て、あれ??前作出てたっけって後々調べたら名前だけ出てきてたのノーマークだったな。最初からいい感じだったから、マーヴェリックはチャーリーがいたじゃない!って思ってごめんなさい。36年もあれば色々あるよねそうだよね。

マーヴェリック伝説が更新された。そんな続編でした。
色んな方面に感想あるけどダラダラ長くなって収集つかなくなる一方
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