kuronori

トップガン マーヴェリックのkuronoriのレビュー・感想・評価

4.0
うーん。
色んなことを思いつつ堪能しました。
結構余裕をもって予約したつもりたったのですが、I-MAXやDolbyは一杯で、普通の上映での鑑賞でした。

「1よりも2の方がいいのって、極たまにあるんだよなー。」
などとつぶやきつ…。
「ちゃんと80年代の幸福感が再現されてる瞬間があるよなー。」
「うわー、全くスクリーンから目が離せん。」
「ニンジャH2Rかっこいーっ!」
「この辺の『教える』って要素が入ってくるのが年月を経た証だね。」
「マーベリックは凡人と違う天才だから教えることも出来なくて人を使うことも出来ないわけで、天才ではなくクールに考えてなんとかしていく秀才アイスマンは教えることも人を使うことも出来る…ってことか?」
「『背中を見せる』わけだねなるほど」等等。

予習ができなかった為か、わからなかったのがジェニファ・コネリーの役どころ。後から調べて前作に名前だけ出てきた女性(司令官のお嬢さん)だと判明。なるほど。言われてみればなんとなく、低空飛行して死ぬほど怯えさせたとか怒られてましたな。
マーベリックがガレージでレストアしてる第二次大戦期のプロペラ戦闘機P-51ムスタングはトム・クルーズの私物なんだそうな…すげー。
前作のヒロインは黒の356スピードスター。今作のヒロインはナローの911。何かレトロなポルシェに乗ってる女にこだわるわけでもあるんかいな?

…と、まあ能天気なことを書いてますが、社会状況からいって前作ほど無邪気に観られなかったのも確か。
ついつい頭のスミでいろんなことを考えちゃいますね。
この映画がダイレクトに米軍の兵士募集的な側面を持つのだとか。軍隊の苦しい汚い辛い部分は極力省かれてるし、ターゲットのパイロットは黒ゴーグルに酸素マスクで肌の色や表情や感情や人間味が全くわからなくしてあって人を殺した感が伝わらないように配慮した演出は全く変わってないし…。
「ダンケルク」の時も思ったのですが、「殺される恐怖」は描かれていても、「殺してしまう恐怖」に関しては全く無視されてるんですよ。
そんなこんなが頭をよぎるわけで、エンタメというものの根幹に対する信頼にゆるぎを持たざるを得ないわけです。
陳腐な感想になっちまうなー⤵。
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