このレビューはネタバレを含みます
冒頭の説明や空母の流れをかぶせてくる、そこでやられた。
「Danger Zone」最高です。バイクで疾走、カッコいい。
1作目のトップガンは86年。
監督のジョセフ・コシンスキーはトロン:レガシーやオブリビオンでCGIで
製作にジェリー・ブラッカイマーとトム・クルーズ
メンツが凄い。
トム映画ではいつも話題になるノースタント話し、
宇多丸さんの評でもある通り、前作では実機は使用しているものの、俳優陣の映像は別で、トムの望む"リアル"とは程遠かった。
しかし本作ではしっかりと時間をかけて俳優陣は実機に乗って、操縦はさすがに出来ないまでも"リアル"になっている。
グースの息子ルースターとの反感から徐々に邂逅していく行、
俺が一番役のハングマンが最後に登場し、前作のマーヴェリックとアイスマンのような流れを見せる。
空中戦は緊張感あふれる映像で、MX4Dだと物凄い面白そう。
BARで偶然出会った元カノ、ペニーとのロマンス、そしてその娘からの一言など恋愛と笑いで緩和をもたらし、かつての盟友アイスマンとの会話で滅多に見せない姿を見せるマーヴェリック。
一転、ビーチで鍛え上げられた筋肉美を見せるマーヴェリック。
トム、60歳です。
超難関のミッションにトップガン候補生達は成果を出せず、
色々あって結局は自ら搭乗し、圧巻の技術を見せるマーヴェリック。
ならず者国家とは一体なんなのか、と問いたくなるが、いや、つまり敵は仮想として物語のツマになれば良いという割り切りであり、教官マーヴェリックと若きトップガン達との青春物だとわかる。
ミッションまでとにかく緊張感を高めていき、ピークを迎えて、ホッとするまもなく、更に一押ししてくる流れも素晴らしかった。
誰も死なせない、助けあうという現代的な思考にしっかりと寄せて、
極上のエンタメへと落とし込む。
それは言うまでもなく、トムの"リアル"への飽くなき追求、それを自分だけでなく、製作陣、俳優陣にも求め、ついてこられる者だけが、何でもできるようになった映画の中で、光る作品に昇華しているのだろう。
最後にもう一度、最高です。
トムの映画をリアルタイムで見れて幸せです、ありがとう。