ふぃるま

トップガン マーヴェリックのふぃるまのレビュー・感想・評価

4.3
ようやく鑑賞できました。

でもこの作品、劇場で観ないと駄目な映画だよね。
大きなスクリーンで展開される空中戦の迫力はもちろん、臨場感溢れる効果音の凄さも劇場でしか味わえない。
戦闘機(詳しくなくってすみません)が右から左に通り抜けたり追い抜いて行ったりするときの音の移動の表現は、映画館ならではの醍醐味と言えましょう。
そしてこの映画は、劇場のこういったスペックを使うに足るソフトであります。『膵臓』とか『万引き家族』ではこういうの使い切れないもんね(笑)。

お話としても、前作とは違って作戦を遂行させるというのがある。それが芯となって最後まで映画を引っ張ってくれる。

でも実は戦闘機での空中戦って見せるのが難しい。それは空には比較対象物が無く、青一色の中で飛行機を飛ばしても、位置関係やスピード感を表現しにくいのですね。
でも今回、低空飛行しないといけない設定にすることで地上を入れた画にしてこれを克服している。
ミッションとその設定がこの映画の肝で、それは見事に成功していると思う。

加えて36年という時間。
この間に映画はアナログからデジタルに移行した。デジタルの恩恵と言えばCGが挙げられるが、この映画はどうやろ? 使えばいいのにあえて使ってないような気がする(笑)。
それよりもこの映画では撮影機材の小型化の恩恵が強そうだ。カメラが小さくなったことによる画の多彩さに私は一票入れたい。おそらく機体に張り付けて撮ったであろうカメラがいい絵を撮っていた。
この作品はこの時間さえもうまく使ったのだ。

一つだけ物足りなかったのは、トップガンLOVEテーマとも言われるベルリンの「Take My Breath Away」が流れなかったことだ。
ケニー・ロギンスが流れたなら、この「♪ぼぼぼぼ、ぼーん」も聴きたかったなあというのが正直なところであった。


ネタバレになるかもですが、




生徒たちと一緒に砂浜でムキムキの身体でラグビーしてる時点で、この教官すげえって私ならなりますけど(笑)。
ふぃるま

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