mayama

トップガン マーヴェリックのmayamaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

まず、言いたいのは…

やっぱりマーヴェリック教官とか教える方あんまし向いてなかったーーーーー!www

天才肌頑固職人の如く、一生現場にいたい派。
感性プラス今までの経験で飛んでるので、彼には実現可能な作戦でも全員がついてこれるかっていったら厳しそうなことになるやつ。なので、指示だけ出して見守る上官とかも向いてない。

ついでに彼氏にも父親役にも向いてない。
ずーーっとやんちゃなまんま歳を重ねました!
ワイルドじゃない、あくまでやんちゃ…生徒よりやんちゃなことする…。皆のお手本にしちゃいけないやつ…(笑)

そして若かりし頃のキラキラはなくなったけども、チャーミングな笑顔は健在!
まだまだ全然笑顔と眼差しで色々ごまかせちゃう…恐るべしマーヴェリック…。
むしろ背負った年月分厚みが出て、より人間的な魅力増してました、凄いや。
でも今回は誤魔化せない上官とか嫌味なエリート生徒に挑発されたりとか、ちょこっとメンタルに負荷かかる。けど、挑発に乗っちゃうルースター止めたりとかほんのり大人にはなった…かな…アメリカは公的なとこでの暴力かなり厳しいもんね…。

良きライバルで旧友のアイスマンとの会話シーンでもらい泣き…余命幾ばくもないのお互い分かってるのに、話してる内容は作戦についてと未だにグースの死を引きずるマーヴェリックへの助言。今までの年月を重ねた関係性が見えて…って、具合悪いお友達に心配かけたり、ほんとアイスマンはもちろんみんなマーヴェリック甘やかし過ぎなのでは…?愛されすぎ…未だに笑顔がチャーミングで憎めないから?

たぶん、なんかやらかしてはあちこち飛ばされて、でもギリギリのとこで誰かが手を差し伸べてくれたり、かっ飛んだミッション成功させちゃったりで運良く不名誉除隊免れてここまできたんだろうな…なーんか運が良さげなんだよなーマーヴェリック…いつもにこにこしてて愛嬌あるからかなー。

今回は前作より意地悪ライバル、意地悪な上官いたけども、やっぱり皆で作戦成功させるべく団結して死線を乗り越えると急に爽やか仲良しに。最後に皆がわーって駆け寄ってくるやつ…うーんハリウッド的大団円。

旧友のグースの息子ルースターとも和解、父代わりとか言ってもらえて良かったね…でもたぶん後日撤回されそう…この後、始末書とかいっぱい書かされそうだから…www
真似しちゃ駄目な父代わり…

雪山で喧嘩してるとことか曲芸見せてやれとかちょっと笑っちゃった…
確かに今の戦争って無人機が基本になりつつから、パイロットの腕や技術見せつける映画ってこれを金字塔に、今後はあんまり無さそうだよね…今がギリギリのタイミングだったかも。
敵側の国名明言しないしあくまで敵側パイロットは無名で顔も見えないところは徹底してますね。名前や顔を見せてあちらにも個としての人生があることに気づいちゃうと戦争は所詮殺し合いなんだなって気付いて罪悪感湧いちゃうもんね…そこをエンタメにするバランスというか匙加減てかなり難しい。

ジェニファーコネリー相変わらずお美しいけれども、個人的にはこの作品には男女ロマンス要素いらなかったんじゃないかなって気もするなあ。
欧米はどうにもカップル文化というか、お相手いなきゃいけない同調圧みたいなのありますね…。
前の彼女とはとっくに別れてて、その後別な人と付き合ってたけども、あちこち飛ばされたり何なりで付き合ったり別れたり、合間に彼女は結婚して子供産まれたり離婚したりもしてて〜とかなかなか想像してた通りのマーヴェリックのお付き合い状況っぽかったけどね…。屋根から落ちてもなんかそんなに間抜けと言うかカッコ悪さがないというか可愛く見えるマーヴェリック…ここもちょっと笑ってしまいました。
たぶん過去にあの娘さんにもお母さんとのお付き合いについて反発されたりしたのでは(妄想)。
…戦闘機の操縦以外はダメダメな気がするんだよね、マーヴェリック…自分の人生はあんまり操縦できてなそうな、ポンコツ感ある。そしてそれが可愛く見えるってのがねーさすがというかなんというか。

個人的には前作を見てから見るのが吉だと思いました。あちこちに前作のオマージュやら前作を絡めてのイマココ、今この台詞に行動、っていう場面があるので…。ルースターとハングマンの握手とか、前作のアイスマンとマーヴェリックを彷彿とさせて、このあとこの二人も友情育むのかもな…と思わせてくれて、いいよね。
随分間の空いた続編だと思ってましたが、その年月がほどよく効いてる良い続編でした。

前作より格段に脚本や演出に厚みが出てるので、時系列で、前作見てからマーヴェリック見たほうがいいと思います。 
飛行機戦闘シーン練習風景からかなりカッコよく洗練されてて、お金のかかり方が違いますからね…。
なのにメインの音楽はほぼ前作から引き継いでるとこありがたかったです。
続編やリブートの音楽を前作や旧作と変えてしまうのはもったいないと思う派です。お馴染みの音楽かかっただけでワクワクする、アレを簡単に体感してもらえるのに使わないの勿体ないと思うので。

見れば見るほど、トム・クルーズ氏がトップガンという作品とマーヴェリックというキャラクターをすごく大事にしてるんだなあというのが随所に垣間見えて、何だか勝手に胸熱でした。
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