文句のつけようがないです。
前作である「トップガン」は、観た覚えはあるものの、内容はすっかり忘れていたし、たいしておもしろかった記憶もありません。ただただ若き日のトムを堪能するだけの映画という認識しかなかったので、どれだけ賞賛されていても「マーヴェリック」をわざわざ映画館に観に行こうという気にはなれませんでした。
それについて後悔があるわけではありません。私は、映画館よりも、一人で静かに集中して観たい派なので、今回、早くもサブスクで観られたことにとても感謝しています。しかし、この熱をもっと早く味わっておきたかったという後悔は、確実にあります。せめてレンタルで観ておけば、と。
トムのための映画、という認識に変わりはありませんが、そうとわかっていても、彼の身体を張った演技や、老いてなお魅力的な表情には、男の自分でも(という表現が昨今の風潮に適さないことは承知の上で)惚れてしまいそうなほど良かったです。
こういった、往年の俳優をリスペクトした作品がここ最近多いですが、今作に関しては、パイロットという技能的な面だったからか、「ジョン・ウィック」や「マトリックス」のような、レジェンド無双感はほとんど感じず、純粋にトムの凄さを堪能できた気がします。
深みのあるストーリーではまったくないですが、間違いなく傑作ですね。
とにかくかっこよくて、爽快でした。
惜しむらくは、トムとマイルズの身長差か。
↑のスコアは、ほんの洒落。