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トップガン マーヴェリックのトラインのレビュー・感想・評価

3.5
かつてのエリートパイロット課程の卒業生の主人公はテストパイロットとして活躍をしていたのだが、自分の任されていた機体の開発に対して中止命令が出たことに抵抗したことで部署替えを命ぜられ、かつてのパイロット課程の卒業生の指導官としてえいぜられることになるのだが、かつて事故でなくした相棒の子供がその候補に含まれており・・・という話。



トップガンがマッチョなアメリカンイズム爆発でやったぜアメリカイズナンバーワン!だったのに比べて、今作は冒頭から苦悩する主人公をメインに描かれており、前作のイケイケアメリカンのなりは、冒頭のテストフライトのみにほぼ集約されてしまっており、マッチョイズムを楽しもうと見たならちょっと消化不良になるかもしれない。



しかしながら、当然に出来は良く作ってありシナリオの起承転結にも、キャストにも全てに機微が行き届いた丁寧な作りになっている。前作がハバネロ丸かじりだったなら、こちらは香り高い高級七味といった感じか。昨今問題になってる性別だの人種がどうこうについては多少なり気を払った作りになっているも、女性が男をひっぱたいてどうのこうのみたいな汚染度合いじゃないのも安心した。最近はどんな有名作でもイデオロギー汚染でヘドロの様なものになってしまうから、心配していたので。


まぁ、色々な問題の解決をほぼ成り行きで解決してしまうなど、そういうところは粗いのかよ!っていう作りはあるにしろ、面白けりゃ良いんだよなっていう解決の仕方で非常に小気味いい。最後の方にかけての緊張感は下手なアクション映画より遥かに手に汗を握る作り。ここでそうなったら良いよね!っていうのがどんどん来るから気持ちいい。



ご都合主義は面白ければ大正義なんだよな!!
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