片山幹生

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキストの片山幹生のレビュー・感想・評価

4.2
これは日本が向き合なければならない問題だが、この映画は日本では作ることはできない。韓国だからこそ作ることができた。この映画では私たちがまともに語ることができない天皇制について痛烈な批判が行われている。
私たち日本人は、この映画に天皇制のもとに行われたわれわれの集団的犯罪、非倫理的なふるまい、弱者を狡猾にいたぶる卑劣さを、突きつけられる。
この作品は帝国主義天皇制の日本が行った集団的な、nationalな犯罪の犠牲者に捧げられた鎮魂歌となっている。