まめだいふく

ヒューマン・トラフィッキング I.C.E.人身売買捜査官のまめだいふくのレビュー・感想・評価

3.0
 完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
 これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

 とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

 さて、今回鑑賞した作品は……
 『ヒューマン・トラフィッキング』 DVD(レンタル落ち)で鑑賞。
 2013年 アメリカ  サスペンス・アクション   先客1名様

 移民税関捜査局、通称I.C.Eの捜査官マイクはベネズエラの人身売買シンジケートを追っていた。彼はそのシンジケートと敵対している闇金融界の大物カルロスと一時的に協力関係を築き、潜入捜査を開始する。
 一方、マネーロンダリングを狙うシンジケートは監査官のキーファーという人物に目を付け、脅迫のために彼の娘のマリーを誘拐する。キーファーは元特殊部隊の隊員だったため、自力で娘を救出することを決意する。
 こうして、それぞれの立場からシンジケートに立ち向かうこととなった男たち。過去に自分の娘をシンジケートに奪われたI.C.Eの女性局長の思惑も交じり合い、事態は壮絶にして複雑な様相を呈していく。

 まず注目はジャケット。特殊部隊員っぽいいで立ちの、素顔もよく見えない、いかにもモブキャラな人物が「おれが主役だ!」と言わんばかりに一番目立っていますが、こんな姿の人物は劇中に一人も出てきません。誰なんでしょうか、この人。
 因みに、左上にいるセクシー姉ちゃんも出てこない。

 それはともかく、肝心の内容ですが、人身売買組織への潜入捜査がメインテーマかと思いきや、いつまでたってもその展開にならない。そうこうしているうちに、売り飛ばされそうだった娘たちが自力で逃げだすという、まさかの流れ。もう、シンジケートも捜査官も何やってんだ?
 そもそも本作、いったい誰が主人公なのかが全く分からない。キャスト陣で名の知れている役者と言えばマイケル・マドセンなのだが、彼の出番は少なく、監督も兼ねているレイモンド・オニールが一応主役という立場なのかもしれないけれど、彼もそんなに出ずっぱりというわけでもない個人的には、特定の主人公がいないかのような作りの作品は嫌いではないのだが、本作はとにかくストーリーがあっち行ったりこっち行ったりととっ散らかっていてまとまりに欠ける。全体的に緊迫感も薄い。
 題材は決して悪くはないと思うんだけどなあ。やっぱり作り手の問題か。
 単純にマイクとカルロスのバディものにした方が面白くなったかもしれない。
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