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サンキュー・スモーキングのxavierのレビュー・感想・評価

サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)
4.0
その男、話術で世間を煙に巻く…
タバコ研究アカデミーのPRマン、ニック・ネイラーは日々マスコミ相手に、禁煙VS喫煙の激戦を繰り広げていた。
彼の天敵フィニスター上院議員は、タバコのパッケージにドクロマークを記載する法案成立を熱望する。そんな折
彼は大ボスの命を受けハリウッドへ飛ぶ…
ストーリーはこんな感じ。
出演者のクレジットがタバコのパッケージ風でクールでカッコいい!って感じで始まるこの作品。

それにしても、この作品の主人公ニック・ネイラーは仕事が出来るよね。
どんな無理難題でも、嫌な顔ひとつせず、上司の命令も軽やかにこなす。
頭の回転が良いよね、ディベートしても負ける事も無いしね。
でも、物事を深刻に考えないとこと魅力的な女性に弱いとこは彼の弱点。
そしてその事は、彼の運命は大きく変えていくことに…

タイトルからタバコに関する話なんだけど、そこに親子の話が絡んでくる。
ニックの仕事って憎まれる事は有っても、喜ばれる事はない。普通の親子関係だったら、そんな父親の事は嫌いになるんだろうけど、息子のジョーイはそれどころかニックの事を"神"とまで崇める。
それぐらい、父親を尊敬し好きなんだなぁ…
そして窮地にある父親を奮い立たせる「嫌われるのが仕事でしょ?」
「楽な仕事は退屈でしょ?」
「情報操作の王だ!」
など声を掛けながら…
そして、ラストの展開も痛快…
いゃあ、面白かった!

因みに、タバコ関係の話なのに、タバコを吹かすシーンが全く無いんだよね
17年も前の作品なのに、コンプライアンスの厳しい現代でも文句なし。
それからニコチンパッチ!
使いようによっては死んでしまう場合もあるなんて、ビックリだったし。
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