寝ても覚めてもの葡萄のレビュー・感想・評価

東北で一緒にやってた活動と、海で車を降りた後の闇東出ってのが対比になってんだな。

堤防っていう現実を知ってるのか、知らないのかってのが運命を分けた。

｢電話をかけるってことは話したいことがあるからだよ｣みたいなことを朝子が言ってて、その海での対比があって。

現実の痛みを知っていて他人を思いやれる人間ってのに気づくためには、この痛みは背負うべき呪いのようなものだったのかもしれない。

失ってしまった過去の恋愛というのは美化されがち。