ひとみちゃん

寝ても覚めてものひとみちゃんのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
5.0
主演二人の不倫報道により観る気を失っていた本作品。
赤の他人で瓜二つの顔を持つ麦(ばく)とりょうへいの中で揺れ動く主人公の朝子。
東出が目の前に現れたらそりゃあ心奪われること間違い無いが、、わかる、麦みたいな沼らせるタイプの男にハマってしまう気持ち。
でもでも!この作品ではりょうへいがいる!
しかもりょうへいはタバコを吸うもののちゃんと働いていて家事もして、何より空前絶後の不思議ちゃん・朝子をこよなく愛している。「こんな幸せないんだよ」と私も春代みたいに登場して主人公に諭してあげたい。

ドラマのように突然手を引っ張られて連れて行かれたら、その場ではとち狂って酔いしれていたとしても、タクシーの中で気付こうよ、朝子。

それにしても前半魅力的に見えた麦が後半出てきた時はなんだかアンドロイドみたいに血が通ってないように見えて、薄気味悪かった。
朝子が夜明けに東北の海辺に立つシーンには、もしかしたら死ぬんじゃないかなこの子…と観る方が心配してしまうほど気味の悪さを感じた。

虫が良すぎるけれども戻ってきた朝子にもやはり甘いりょうへい。
わかってもらえるといいね、という気持ちと、少しは痛い目にあってみたら?という意地悪な気持ちが沸き立つラストでした。笑
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