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寝ても覚めてものgogotakechangのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
4.7
キッチリと、無理が次々と道理を引っ込めていく。それはまるで見事なカードマジックを見ているようで、本当に心地よくリズミカルに進んでいく。

良く出来た恋愛映画の側面を保ちながら質感はホラー映画。

立ち込めた霧が晴れた途端に暗闇に包まれながらも、銀幕の片隅に微かに揺らめくロウソクの灯りが未来を照らしているのを確認できる。

抽象的な言い回しに終止してしまうのも、この作品中で語られる言葉のすべてが作品に機能しつつ裏切りもするという、『ハッピーアワー』の監督ならではの手腕に、諸手を挙げて降参しているからである。
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