希望や絶望
日常、非日常
それらが表裏一体であったり、解消されたと思っても残り火がくすぶっていたり、ただ違う光源が一瞬とてつもなく輝き少しの間みえてなかっただけだったり。
僕らがうっすらと感じている何かが可視化されている。
しかも、その描きかたは暴くや問うといった露悪的なものではなく、それが生きているという事とでもいうようにただ当たり前に淡々と。
ラブストーリーだけど、その描きかたが素晴らしく、恋愛から社会や世界、国家などフォーカスをどこに合わせてもブレない映画としての強度の高さを感じた。
そんな多角的に広がった物語のラストが、二人が等間隔に並ぶのを真っ正面からとった美しく平面的なショットっていうのも、少し意地悪でいい。
