イチロヲ

Return to Sleepaway Camp(原題)のイチロヲのレビュー・感想・評価

Return to Sleepaway Camp(原題)(2008年製作の映画)
3.5
サマーキャンプでイジメ行為を受けている肥満体の少年が、都市伝説化している殺人鬼の影を呼び覚ましてしまう。殺人鬼アンジェラの暗躍を描いている、カルト的人気シリーズの(第2作目の)リブート作品。

「1992年製作、2012年初公開」という、難解な位置付けの第4作目をあいだに挟んでいるため、本作の解説は「公開順では第4作目に当たるが、第2~4作品の流れをぶっ飛ばして、第1作目の続編として製作されたリブート作品」とするのが正しい。

第1作目は自閉症の生徒がイジメられっ子だったが、本作ではパニック障害の少年がイジメられっ子の立ち位置。攻撃的な問題児だが、肥満体で喧嘩に弱いため、全方位からイジメられる。「サウスパーク」のカートマンのようなキャラ付けになっている。

「どうせミスリードさせるつもりでしょ」と身構えながら鑑賞することになるので、オチが容易に読めてしまう。殺人鬼が少年の怒りをいくら代弁しても、少年のほうにブーメランとなって返っていく感覚が、あまりにも悲しすぎる。
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