中産階級ぶたくんを舐めるな

牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-の中産階級ぶたくんを舐めるなのレビュー・感想・評価

2.4
TVシリーズJINGAの第0話的位置付けの今作。

牙狼シリーズの中では凡作より下という印象を受けました。あまり面白くないです。
2005年からほぼ全てリアルタイムで見てきた牙狼シリーズ。
「闇照ら」から既に5年も経っているなんて、時の流れは恐ろしい。
「闇照ら」はTVシリーズの中でも一、二を争うほど素晴らしい出来でした。おそらくアクション監督による演出の新鮮さと「監督が雨宮慶太氏で無かったこと」が理由だと思います。
勇気を出して言いますが、あの人はデザイナーとして超一流、日本が世界に誇る存在だと思いますが、ことストーリーテリング力に関してだと、今ひとつ…と言うか、はっきり言って才能がないと思います。
ストーリーよりビジュアルとアクションが特撮シーンの総決算とも言えるクオリティで面喰らった「暗黒魔戒騎士篇」とオールスター勢揃い・大団円のMAKAISENKI以降、手堅いものの面白いと思える作品はありませんでした。
僕の中でこの意見が確立したのは魔戒ノ花制作発表の場。
歴代最高の作品が出来たと豪語してた雨宮氏。リップサービスかも知れませんが、実際の作品は普通でした。
面白いと思える場面づくりや視覚描写にはもしかしたら疎いのかもしれません。
今作『神ノ牙』も縦横に広い廃墟のようなロケ地ながらもルッソ兄弟のMCU映画やインクレディブルファミリーのアクションと比べると「空間把握力」に欠ける、目を見張るような演出が無かったと思います。もう少しアクションが良ければ全体の印象も上がったと思いますが、ストーリーの方もジンガが蘇って、死んで、魔戒に行きメシアと戦う場面で終了。
個人的にデザインやバックグラウンドが良かったバンビとやらも、早々に出番が無くなり、マジで何だったんだ。。。
その他一言しか喋らない原紗央莉や、折角出て来たのに変身して戦うシーンが少ないゴーカイシルバーとミッドナイトハグ。
不満点は付きませんが新作テレビシリーズに期待という事で星2.4。

PS:雷牙篇の続編はまだなのか。。