ユウ

さよならの朝に約束の花をかざろうのユウのレビュー・感想・評価

4.2
かなり良かった。

漠然とした下知識しかなかったので、血のつながりのない親子が根無草のような放浪生活を送る映画かと思っていたし、生活の中で母親であるマキアと息子であるエリアルの外見的年齢差が追いつき追い越しやがて乖離していく様を見守る映画だと思っていた。
結論言って全く違う。
根無草ではあるが、放浪生活というような体ではないし、時間の移ろいはかなりスキップされる。

そしてゴリッゴリに物騒な展開。予告編で戦争が起きることは触れられていたが、他にも物騒なシーンはてんこ盛りである。
というかのっけから最後までほぼ物騒で、ポスターなどの絵面から思い描くような心細くも温かみのあるシーンの方がむしろ少ない。
時間の移ろいがかなりスキップされることについてはシナリオ上、順当極まりないのだが、不老の種族という持ち味を活かしきれていないのではと思わざるを得ない。
まあ、その辺りまでフィーチャーすると、2:30を超える長尺になるであろうことを思えば、やはり順当か。
ユウ

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