悲しさの中に、あたたかな余韻が残る…
政治や権力争いにまみれた王室の中で、孤独な日々を送るヴィクトリア女王にとって、裏表ないアブドゥルと話す毎日は、とても心休まる日々だったに違いない。
皇太子をはじめとする王室は、下層民でイスラム教徒のアブドゥルがヴィクトリア女王を一人占めする様を脅威と感じたのか、嫉妬なのか…何かにつけて難癖をつける。ヴィクトリア女王の死後は、彼女の想いとは裏腹に、とても悲しい結末となる。
ヴィクトリア女王との思い出の品が燃えていく様を見ているとポロリと涙が出てきたが、彼女との幸せな日々が思い出させれ、ほんのり心があたたかくなった。