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ヴィクトリア女王 最期の秘密のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの投稿です😅
ずっと前に録画したままだったのを、漸く鑑賞。

アザーンから始まるインドの朝🌅
冒頭から私好み♡

ヴィクトリア女王👑が、ゴールデン・ジュビリー(即位50周年記念式典)きっかけで出逢ったインド人男性アブドゥル👳‍♂️をムンシ(心の師)として慕った、その生涯に渡る交流を描いている。

ということは、1887年6月から1901年1月(女王69歳〜81歳)の13年間。本作ではもっと短く感じられるけれど、実際アブドゥルはその間何度か長期休暇でインドに帰省しているようだ🇮🇳
当時インドからイギリスは船で6週間🌊
片道だけで休暇が終わってしまいそう😅

国籍や信仰、肌の色、学歴でイギリス人に差別されるアブドゥルを、女王だけは蔑視しない。
亡き夫アルバート公でさえ、ドイツ人だったことでイギリス上流階級からは疎ましく思われていたようで、「Prince Consort(女王の夫君)」の称号が与えられるまでに結婚から17年もかかったというから、アブドゥルへの風当たりが強かったのは当然だろう。

ちなみに、カミラ夫人の王室による呼称に「Consort」が使われるようになった今年は、結婚から17年後にあたる(私には受け入れ難いけれど😠)

全て暗記しているコラーンや生活の中で自然と身についた教義が、宗教色を感じさせずにアブドゥルの会話からふっと滲み出る✨
学歴では測れない大切なものが、ちゃんと伝承されている💫

最後の二人だけの会話。そこだけでも観た甲斐が十分にあった💮
現世は仮の世界、来世(死後)こそが本当の生という考え方って何だかズルいという思いが今まであったけれど、死生観を違和感なく受け入れられる特別なシーン✨
お互いがあんなに穏やかな気持ちでお別れができるなんて!💫
深く心に響いた🥹
女王のウルドゥー語に日本語字幕がついていなかったのが、気になりすぎる〜💦

可哀想だったのは、友を売らなかったモハメド。どうにかしてあげたかった...😣

ウルドゥー語で書かれていたため、所蔵されたままになっていた女王の日記📘
インド政府も二人の証拠処分に走るも、パキスタン🇵🇰のカラチ(インドからの独立で逃れたのでしょう)で甥孫の代まで護られていたアブドゥルの日記📓
「Based on Real Story...mostly」となっているのは、21世紀になって発見された二人の日記以外、証拠がほとんど残っていないため。

原題の「Victoria & Abdul」は「Victoria & Albert」をもじっているのでしょうね👑

永遠の宴...「タイタニック」のラストシーンが頭をよぎった✨

【notes】
●一滴のしずくよ💧
 安んじて身を任せれば、海に行き着く
 我を捨てれば、大いなる海で安らぎを得よう🌊
(by ルーミー)
●人生は絨毯のよう
 人が出逢い、模様を織りなす✨
●majesty:陛下👑
 直接陛下に呼びかける時は「your majesty」、友人など第三者との間で陛下のことを話す時は「his majesty」(女王は「her majesty」)。呼ぶこと自体畏れ多いほどの威厳に、謙る使い方。
●プッチーニ、メンデルスゾーン🎶
●オズボーン・ハウス🏰: https://maps.app.goo.gl/UUvbmZQc188jbm4s9
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