物語は主人公の少女ムーニーと、母親のヘイリー＆周囲の大人たちの2つの視点で進んでいく。
ムーニーの視点では、ムーニーが見られる範囲しか映さないことを徹底しているのに対して、大人の視点ではカメラを引いて現実を見せていく。
ムーニーは子供で現実を分かってないので、配給の食糧をもらう時も、生活費を稼ぐために高級ホテルに香水を売りに行った時も、どんな時でも遊びとして楽しんでいる。
それをすることは、大人からしたら貧困から抜け出せない辛さで楽しむどころではないし、むしろ明日も無事に暮らせるのかと不安の方が大きい。
その違いの描き分けが物凄く上手い。
貧困の話なので心が痛くなったり、考えさせられる場面も多々あるけど、基本的にムーニーの視点で進むので楽しい気持ちで見らる映画でした。
