が死ね

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のが死ねのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

"Don't you think we're going too fair?"
"No, just come on. Don't be a-- Don't be a loser!!"

6歳のムーニーと母親のヘイリーは定住する家を失い、フロリダ・ディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテルでその日暮らしの生活を送っている。周りの大人たちは厳しい現実に苦しむも、ムーニーはモーテルに住む子供たちと冒険に満ちた毎日を過ごし、そんな子供たちをモーテルの管理人ボビーはいつも厳しくも優しく見守っている。しかし、ある出来事がきっかけとなり、いつまでも続くと思っていたムーニーの夢のような日々に現実が影を落としていく—

映画の色合い、夏の猛暑、汗の匂いが画面越しに伝わってくるほどノスタルジアを感じる映画でした。前半はただ日常が続いていくだけなので、退屈と感じる人も多いかもしれませんが、小ネタや社会問題、伏線がところどころあり、それに気づくと前半もかなり面白いです。
ムーニー、スクーティー、ディッキーの3人主人公かと思いきや、次第にムーニー、スクーティー、ジャンシーから、ジャンシーとムーニーの2人きりになってしまうのが切なかったです。子供たちのクソガキさと自然な演技がとても良かった。

ヘイリーはかなりのwhoreだけど、育児放棄はしてないし、ムーニーにとっては良い母親だったのかなと思いました。
お気に入りのシーンは変質者シーン、嘔吐シーン、パンケーキ屋の冷戦シーン、冒険シーン。
ボビーを演じたウィレム・デフォーはかなりハマり役で、がんばって管理人をしてるボビーに惚れました…i love you Bobby!
ラストのエンディングシーンですが、私はかなり大好きでした。私も児童相談所に連れて行かれそうになった時泣きながら友達に電話したので、ムーニーに悪い気がしすぎてラスト10分はボロ泣きでした…。

フロリダプロジェクトに関しては日本では本当に隠れたマスターピースだと思うので、みんな見てほしい…。本当に大好きな映画です。
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