yamamotoharuka

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のyamamotoharukaのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

カラフルでかわいい映像でシングルマザーが逆境でも頑張って子育てしている映画かと思ったら全然違った笑

へイリーは前科者なのか、犯罪や売春をして生活をしていて(おそらくアルバイトすら受からないからかもしれない)生活が苦しいのはわかるけど、モーテルの規則を余裕で破るし近隣とトラブルも少なくないからそこはちゃんとしてほしかった。モーテルを追い出されると守るものがもっと守れなくなるという危機感がなくてこっちがひやひやする。

あとめちゃくちゃ感情的でかっとなると罵声や暴力が考えものだし子供の前で暴力をするのはちょっとなーっというモラルの低さがあまりにも目に余ってなんだかな、なんだかな、、がずっとあった。

この作品を見てて思ったのだけど、大人が子供を産んだからって親にはなれないんだなというところが所々あったし、へイリーが人間的に未熟なのがすごい気になった。回りの支配人や近所のおばちゃんもアシュリーもめっちゃいい人なのに。ちょっと甘えすぎというか、失礼にも程がある。
ただ、そういう余裕のなさも貧困が生んでいるから、本来の人格や性格ではないのかもしれないから貧困は人格も歪ませてしまう恐ろしい事だなと思った。

カラフルであこがれのアメリカかわいい建物やモール、レストランがかわいくて子供もみんなかわいくて映像はとても好きでした。

子供たちは、貧困ながらも悲観的にならずに自由奔放(段々、いたずらがエスカレートするから頭がいたい)で工夫しながら友達と遊んでいてこういう姿をみると子供は強いなって思ってしまう。
いたずらがすぎるし、ちょっと子供たちが心配になってしまうけど。

へイリーは母親としてはいい母親ではないと思うけど、ムーニーのことは愛していたと思う。
でも最後の結果はああなってしまったから辛辣なんだよな、、でもあまりへイリーが可哀想とはならなかったな。
どちらかというとムーニーを悲しい気持ちにさせてしまったというこっちが悲しい気持ちになった。でもムーニーの人生が今よりも少しでもよくなるかもしれない希望は自動保護施設に行ったほうが希望はあるかもと思ってしまった。
残酷かもしれないけど、今のへイリーにはその能力がないことは事実だから。




最後は謎すぎたけど!なんでお城までいけたの?絶対チケットを切るところあったでしょ!