このレビューはネタバレを含みます
妻デビーに浮気がバレてしまった罰として、ホームレスの為の配給施設へのボランティアに同行させられる。
成功者として忙しく充実していた夫ロンは、こんな事したくない感丸出しだったけれども、妻と別れたくはなかったので渋々参加している。
そこで暴れながらエキセントリックに登場した黒人ホームレス、デンバー。
彼との出会いと、少しずつ打ち解けて辿った人生を聞かせて貰うにつれ、彼の不幸や生い立ち、自分とは違う人生について感化されてゆき、ともすれば傲慢で忙しさにかまけていた己を見詰め直す事になる。
自分を変えるのに遅すぎる事なんてないし、変えようと思ってなくたって変わるもの。
自分という存在の幾つかは他人によって作られているんだなぁと思うと、親切の塊のような奥さんの姿も少し見えてくる気がする。若干スピリチュアルだなと思ったけれども。
生まれや来歴だけで完全にその人を判断出来る訳じゃないんだよなぁ。
ロンと差別主義の父親のエピソードもなかなかだった。
