非の打ちどころの無い善人たちの物語で、こんな慈善活動ができるなんて尊敬してしまう。
しかし映画としては監督の力量の無さ、思慮の浅さが出て悲惨な結果となっている。
まずすべて上から目線で描かれているのが致命的。施しをしている人間の目線しかない。される側の屈辱感など微塵も描けていないのは想像力の無さだろう。
随所で語られる神様話も教会のプロパガンダかと突っ込みたくなる。音楽などを使った強引な感動作りが鼻につく。
デビーの純粋な善意には敬意を表するが映画としては低レベルの作品だ。
でも今作で一番驚いたのはデビー役のレニー。データを見るまでレニーだと分からなかった。もう一度アップ画面を見直したが「あんた誰?」って感じ。いくらなんでも変りすぎだろう。
嘘か真か整形説がネット上ではささやかれているが、真に一票だ。