爆裂BOX

インプラントの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

インプラント(2002年製作の映画)
2.8
大学院生のジュリアは幼馴染のビリーが目の前で自殺してから幼い頃に抱えていた夜恐症が再発する。やがてジュリアはビリーの残した日記や彼の友人達から恐るべき秘密を知る…というストーリー。
「ヒッチャー」のロバート・ハーモン監督によるサスペンス・ホラーです。製作でウェス・クレイヴンも参加してます。
主人公のジュリアは卒業を間近に控え修士論文に追われる一方、恋人と充実した日々を過ごしていましたが、突然連絡を取ってきた幼馴染のビリーが何かに怯えながら自殺したことから子供の頃に抱えていた夜の闇を怖がる症状が復活し、更にビリーの友人や彼の残した日記から子供の頃に何かに攫われ何かを埋め込まれ、今またその「奴ら」が襲いに来ることを知るという内容ですが、全体通して淡々と進んでいまいちよくわからない作品になっていますね。
闇のなかから襲ってくる「奴ら」の正体も目的も最後までまるでわかりませんし、子供の頃に攫って体に埋め込んでいったものの説明もありません。あえて説明を排してわからない怖さを感じさせるという手法はありますが、流石にこれはストーリー設定から何まで説明排しすぎて怖さも面白さも感じられなくなってますね。それならそれでビジュアル面で見応えのある所あればいいけど、「奴ら」の姿も中々ハッキリ映らなくて、襲撃シーンもビックリ描写等盛り上がる所もなくゴア描写もないので見所に乏しいですね。
洗面所の鑑の扉開いたら闇の世界に繋がっているシーンや額の傷口から埋め込まれたトゲを引き抜くシーン、ラストの目の前にいるのに相手には見えないし聞こえもしない描写は良かったですが。
そのラストも投げっぱなしというかオチないまま終わらせた感じ。
暗闇に「何か」がいる、恐怖を感じるという設定は良いんですが、何もわからないし盛り上がりのない残念な作品でしたね。