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映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!のkirioのレビュー・感想・評価

3.4
わりと評判の低い「アラモード」だが、自分は結構楽しめた
比較的クセの強い個性的な5人+1人にスポットを当て、その悩みと成長の過程を着実に描いていた印象がある


難点としては「闘い」の薄さだろうか?
プリキュア名物格闘シーンの排除もあるが、1年間のストーリーが6人で手一杯だったのもあり、敵との対立構造が最後まで見えにくかった点はある
そもそも、個人を極める代わりに、6人全員の結束するエピソードが弱く、それぞれのキャラのストーリーがやや独立した感じもあった

ただ戦闘シーンに関しても、エフェクト作画に橋本を起用したり、個人エピソードで敵に追い詰められる様子はあった


さて映画版はTVスタッフとは異なり、後に「トロピカルージュ」を担当する土田豊が監督
そのせいもあってかギャグ多め。どういうわけか、映画でもチームではなくほぼシエル一択のストーリー。(ミラクルライトのシークエンスをシエル1人に全フリ)。それならばチームを絡ませるように、もっと話を盛り込んでも良かった気はする。そのせいもあって単独映画としては印象の弱い一本だ。劇場版が「パリ」というのも過去の名作を思いだすが、今回はおとなしい
あと魔法使いの取ってつけた感
TVで印象的だったサイドストーリーを回収できるあたりは芸が細かい。
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