CHEBUNBUN

ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2 後編のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

5.0
【キングスマンを無視して観る価値がある】
ハッハッハッ、闇夜を少女漫画の1話にありがちな走り方で、それこそ食パンでも加えていたらまさにそのまんま少女漫画な姿でTOHOシネマズ新宿を目指す男がいた。その名はチェ・ブンブン。

Twitterは『キングスマン』の新作で祭状態の最中、チェ・ブンブンがスライディング。『未体験ゾーンの映画たち2018予告編大会』の為に空けた午後休をワザワザ常務に返上してまでして駆け込んだ作品はこちら!『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2 後編』

シンガーソングライター:ナオト・インティライミの世界旅行ドキュメンタリーシリーズ第二弾の後編だ。

前編はまさかのチェ・ブンブンシネマランキング2017新作邦画部門で8位を仕留める快挙を成し遂げた。

では後編はどうだったかというと、、、
サイコーであった。

何がサイコーかって?もはや、日本語、英語なんかの壁を破壊し、音楽という言語で会話する一人のアーティストの生き様に私はまたしてもやられた。

音楽のことはよく分からないが、ナオトがインプットと称しアフリカ各地で買い込んだCDを片っ端から聴いていく様子を見ると、映画超人になりかけている私はハッとさせられる。

最近、人生限られた時間を気にし、監督で作品を観ていないか?手垢のついた評判に便乗し、映画を観ていないか?本当に自分の感性、直感で映画を観ていないのでは?と気づかせてくれる。

そして、ナオトがジェンベ(セネガルではジャンベと言わないらしい)を教わるシーン。リズムが難しくなかなかコツが掴めない。しかし、ナオトは諦めることなく、セネガル人とSOUND TO SOUNDのコミュニケーションをとり続ける。そして、友情の証にジェンベまでゲットする姿にドンドン私のボルテージは上がっていく。

さらに出ましたナオト流値切り交渉。海外旅行、特にアフリカ圏に行くと値段交渉は当たり前だが、ナオトは模範を魅せてくれる。確かに1万円くらいでその楽器は買えるっちゃ買える。しかし、ナオトには適正価格がある。絶対に妥協しない。相手をリスペクトしつつも、適正価格に近づけていく匠の所作に「私には無理だー」とひれ伏しました。

そして、その交渉術はトンデモナイところで真価を発揮する。ガーナの奴隷博物館前で、ヤバイ集団に取り囲まれるナオトは。何故かカメラは回っている。ナオトが殺されるかもしれないのに。そこでのナオトの切り抜け方は、全日本人に観て欲しい。グローバルコミュニケーショングローバルコミュニケーションと日本は五月蝿く言うが、これぞ本物だと思いました。

続きはブログで書こう。950円の割高パンフも買ったことだし、ドープでいい記事が書けそうだ。

断言できるのは今日、『キングスマン』を観なくて正解だったことだ。
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