ドキュメンタリーでこういう画が撮れるってのはすごいですね。
被写体がカメラを意識してしないですし、被写体が自分をさらけ出しているように見えます。つまり、これをドラマと言われれば、演技にリアリティがあると評価されるということです。
ただ、問題は、当然のことですが、ドキュメンタリーは嘘のない真実というわけではないということです。
この映画のオラやその家族が嘘だと言っているのではなく、監督自身が公式サイトのインタビューで語っているように、これは監督が描いているオラの物語だということであって、オラにとっては、もし、この映画の被写体となっていなければ、この映画に出演していなければ、違う時間を持っていたということです。
それは、一年間カメラを向け続けられた者がどう変わっていくかということで、次第にカメラに慣れることと演技することにどれほどの違いがあるかということでもあります。
https://www.movieimpressions.com/entry/2018/07/24/170120