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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリスのharukapiのレビュー・感想・評価

3.0
図書館という名前だけど、日本で言うところの図書館と公民館がミックスされたような存在に感じた。予算に関する議論が繰り返し映し出されたように、半分公的資金、半分民間資金によって支えられた公民協働の施設。
単なる書庫にはしないという意気込みが感じられる、デジタル格差の是正教育や仕組みであったり、音楽や講演、障害者教育やボランティア研修を含んだ様々な催し物。
人々が日常的に学びを得られる場所であるための自覚と工夫への試行錯誤。
アメリカの歴史に立ち返っての黒人(アフリカ系米国人)に関する繰り返しの議論であったり、描写、“新アメリカ人“とされるチャイニーズ系アメリカ人の表出が監督やアメリカ社会が感じる課題に根ざしていそうで興味深かった。
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