映画史上最高のグレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」はジョージ・ロイ・ヒル『スローターハウス5』だったが、フレデリック・ワイズマン『ニューヨーク公共図書館』がそれに並んだ。あのラストは粋すぎる。
シーンとしては、ニューヨークのデリとユダヤ系移民との関係における謎のパストラミサンドウィッチごり押しと、マルクスとリンカーンのエピソードが面白かった。あと、コステロとコステロ父が似すぎている。
しかし、あれだけ密室で多くの人間を密着して映しながら、ほぼ全くカメラ目線がないのはどういうわけだ。ワイズマンは忍者かなにかか?