「セルゲイ・ボンタルチュク 生誕100周年記念特集」シネ・ヌーヴォ
四部作7時間を一気に!
いやぁ〜凄いわ^_^
まずその戦場シーンのあり得ない物量。画面の遥か遠くに見えるアリさんぐらいの兵士達がちゃんと戦争してる^_^エキストラのべ60万人って!常道を逸してる。モスクワ炎上の火炎量の凄まじさ。その迫力にはただただ圧倒されます。
衣装や調度品まで本物の絢爛豪華な舞踏会や宴会の数々。これも見ものです。
カメラはで〜んと構えているのかと思ったら、これが空撮や手持ちカメラや画面分割やらで意外にも結構工夫されてる。
主要キャストは三人。アンドレイとピエールとナターシャ。激動の時代を背景に、戦争や恋愛による苦悩や心が変動していく様をいかにも文学的に描かれています。親切な展開ではないのでちょっと分かりにくい。そしてモノローグが多く、その声が催眠術士のそれで、ついウトウトと、、笑。
ロシア文学のあまりにも有名な作品ですが、映画化はハリウッドの方が先。ナターシャを演じたのはオードリー・ヘップバーン。ロシア版のリュドミラ・サベリーエワの愛くるしさもオードリーの若い頃に似てます。これは意識したんでしょうね?
とにかく、いろんな意味で楽しめました^_^
少し(いや、かなり笑)眠くはなりますが、二度と作れない映画の最上位にくる7時間の国家プロジェクト的超大作は、間違いなく一見の価値あります!