津軽系こけし

人間機械の津軽系こけしのレビュー・感想・評価

人間機械(2016年製作の映画)
4.0
禍々しい構造


🏭インドの繊維工場を題材化
🏭貧困層の過酷な生活構造を描く
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🔷インドのとある繊維工場の、過酷な労働状況と労働者の独白を映像に連ねたドキュメンタリー作品です。


🔶工場機械の綿々と駆動する禍々しさと、それを動かす人間たちの過労と独白が、素晴らしいリズムを生み出している。

その中にあってカメラは、来訪者として工場の人々に迎え入れられるわけだが、それゆえに”客である”という居心地の悪さを体感させられる。
ラストではカメラと被写体の主体関係が崩壊し、労働者の強い独白によって我々は客体へ追い込まれるわけだが、、


🔷「演説をして帰る政治家と一緒だ」

観手でしかいれない視聴者を一方的に脅かす禍々しい台詞だ。自分が世界の中でどれだけ幸福なのか、実感しなければならないと強く思いました。

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🇮🇳まとめ🇮🇳
今はコロナのこともあって、さらに過酷な生活状況を余儀なくされていると思うと、彼らの現状が気になるばかりである。そして社長の言葉もわからなくない、現実は無常だ。
津軽系こけし

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