まず、美しい。
全カット芸術映画のような美しさ。それでいてとても雄弁。ただその作業をしているだけでその人の人生が見えてくるような。
ドキュメンタリーと芸術が実は近い距離にあるものだと感じられる。
愛とかリスペクトが最上の善だ!みたいな風潮とか映画を観るたびに、しっくりこないなぁと感じていたが、こういう原始的な労働環境においてはなによりも必要なことなのかも、と思った。あの工場には愛がない。上も下も。
でもあんな劣悪な環境で正気でいられる人の方が少ないよな。人間と機械が同列に存在する工場。いや、機械のために人間がいるのか。
数少ないインタビューシーンは言葉とか顔つきがまんま映画のワンシーン。