今年の夏は暑く、一枚、大好きなインド綿のワンピースを購入した。さらりと軽く、薄さの割に丈夫で重宝している。
そのインド綿(であろう、柄や素材からして)の繊維工場の事実を淡々と、実に淡々と映し出していく…
時折挟み込まれる労働者、子供を食べさせるために働くという父親、食べさせてもらっている年齢であろう少年たち(児童労働)経営者や使用側…
悲しいのは無理矢理連れてこられて働いているわけではなく、労働者側はこの工場のように働く場所さえないところから「自らの」意地でやってきて働いているということ。
労働は過酷で寝ることさえ、食べることさえままならず、工場の隙間で体を少し休め、機械に挟まれるのでないかと見ているこちらがハラハラするような居眠りをしながらも働く。
使う側と使われる側の温度差、人権などカケラも存在せず、工場は回り続ける。
買わなければ彼らの生活は成り立たないし、自分は何ができるのかと…
せめて買ったワンピース、大切に彼らのことを思いながら着ようと思いましたよ…