シリアの直近の状況悪化(アサド政権による化学兵器使用等)を受けての急遽の公開決定。
まず驚いたのは初回放映の直前に私たちの目の前で行われた製作会社アルジャジーラ・ドキュメンタリーと配給会社アップリンクのトップ同士の契約書署名式という初めての光景。
急ぎの案件で契約書締結が後追いになることは普段よくあるけれど、映画業界においても(普段はあまりないと思うけど)あるんだなぁ。
この辺にアップリンクの配給会社としての利益追求型でない社会的スタンスも垣間見えて良かった。
カーキ色の示すものは、
その色の軍服をまとったアサド政権の兵士たちによる抑圧。
アサド政権に反対したことによる暴力や追放に苦しんだ、残された当事者たちを追うドキュメンタリー。
正直細かなところでは「なぜ?」とよく分からず、(途中で数分意識を失ってしまったのもあり)当事者に近い立場の人たちの視線で語られるストーリーを、もう少し異文化の世界観へDeliverableにしてくれると助かったかな。
シリアに限らず独裁政権による抑圧的な政治には勿論反感を抱くけれど、ことシリアに関しては絡む要因は自国外にもある。
アラブ世界における諸国との対立。
ロシアとの関連。
欧米との関係。
ゆっくりひとつひとつ紐解いて行きたい。
昔、おそらく高校生くらいの時にインターネットを頻繁に使い始めたばかりの頃に、Skypeでシリアの女の子とチャットを一時期していたことがある。
数年後、大学生の頃にメッセージを送ろうとしたけれど返信が来ることはなかった。
今どこで何してるのかな。