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カーキ色の記憶のにくのレビュー・感想・評価

カーキ色の記憶(2016年製作の映画)
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YIDFFコンペ:A・タンジュール『カーキ色の記憶』(16、カタール)。真正面からカメラを見つめる少年のクロースアップ映像に始る明らかに演出の施されたパート、これに続くシリアの惨状について証言する4人の人物のパート、そして爆撃されるシリアの町の映像からなる物語/ドキュメンタリー。
作家たち、いやYIDFF自体が「ワイズマン以降」を模索している。ここ2回のYIDFF受賞作に虚構的要素を取込んだ作品が増えているのもそうだし、今回でいえば、タンジュールの「カメラを直視する目」、ソテやザメツカの観察映画の、しかしより近い距離から対象を捉えようする試みがそれだった。
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