MubaoMasato

イカロスのMubaoMasatoのレビュー・感想・評価

イカロス(2017年製作の映画)
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『イカロスは、太陽に近づきすぎて、翼が燃えてしまった。しかし、その翼は治らないのだろうか?』
滅茶苦茶興味深い内容の映画でしたね。
後半になるにつれて、俺はいけないものを観ているのではないかと、怖がって観てました。
果たして、どのような内容なのか?
あらすじいきましょう。

あらすじは、一人のアメリカ人が前代未聞の計画を実行しようとしていた。
それは、薬物検査の有効性を検証するために、自らドーピングをして自転車のアマチュアロードレースに出場する。
しかし、この突拍子もない挑戦は、貴方の想像を遥かに越える展開に繋がっていく。それは、スポーツ業界をぶち壊す威力であった。

正直滅茶苦茶怖かったです。今回の一番重要になるのは、ドーピングです。
勿論ドーピングはスポーツ界では禁忌であり、タブーとされています。
何故なら、スポーツの公平性と平等が、全て無にするほどの威力を持ちます。

では、どの国がしたのか?それは、ロシアです。
貴方は聞いたことがあるかもしれません。2014年から2016年に国家規模でドーピングを行っていたことで、リオオリンピック9日前に、ロシアの全選手が出場禁止になると大変驚きな内容でした。

その真実を映し出していた作品。それがICARUSです。
最初は、ドーピングはどのように身体に馴染むのか、どのような効果を発揮するのか?どのようにバレないようにするのかという実験的にNetflixで、表しており、凄く勉強になるなと感じていました。
でも、ドーピングよりも、1つの事故で失敗すれば優勝できないことも分かりました。

しかし、あることがきっかけで話が壮大になっていきます。
それは、アドバイザーのモスクワのドーピング検査機関のグレゴリー・ロドチェンコフ所長。
彼は、ロシア全体のドーピングの中心人物だったことが明らかになります。
最初から、少しおかしな点はありましたが、凄く頭がキレて、的確な処置も出来ており、安心している自分がいました。
しかし、ここから話が大きくなっていきます。

なんと、ロシアの政府がロドチェンコフ氏に対して、直々にドーピングを行えと言われたと彼はカメラを通して、爆弾発言をします。
彼は、何故ドーピングを作ったかというと、理由は明確でした。
もう一人の科学者が悪質なドーピングを作っており、それをグレゴリーは選手の体調を心配し、自分で良質なドーピングを作り、選手達を助けました。
しかし、悪質なドーピングを作った科学者は、怒り、グレゴリーを逮捕しました。だが、彼は釈放されました。
それは、プーチン自ら国家が彼を釈放させて、ドーピングを作らせ、ロシアの選手を強くさせろと命じました。

エゲツナイです。そこから、彼はドーピングを作らなければなりませんでした。
でも、ドーピングを作っても、バレたら意味がないですよね。
ドーピングは、尿検査で判明します。
では、その尿検査どのように不正するのか?
それは、尿検査の瓶を、ドーピングがない尿にすり替えることでした。それを、ビル管理業者に偽造したFSBが行います。
国が直々に行います。
驚きの連続すぎて、怖かったです。
つまり、ドーピングの検査が、無に帰していることが分かります。
そんなことれたら、意味がないですよね。でも、これロシアが出来ると思ったら大間違い。世界でも出来ますよね。
国家が主導したら、出来てしまいますよね。

そして、彼はどうなったのでしょうか?
家族もおり、アメリカにまでも亡命して、ロシアにまでも命を狙われる存在に彼はなりました。
前半では、頭がキレるおっさんから、国家主導のドーピングの中枢人物だと明らかになり、この映画は俺たちは知らなければならない情報ばかりでした。

そして、リオ五輪でロシアの選手は出られなくなりました。
しかし、次の日には、ロシアの選手はほとんどの人は出場しており、沢山の証拠があるのに、ロシアは認めず、ロシアのドーピング検査に不正があったと表明した機関も、次の日には撤回したりといった、不可解且つ謎の言動が繰り広げられていました。

今観ている北京五輪の選手達は、ドーピングがないとは言えないという怪訝な目で見てしまう自分が顧の映画で形成されてしまいましたが、これは絶対に知らなければならない問題です。
NETFLIX恐るべし。
ICARUSお勧めです。
これは、実話でこざいます。
MubaoMasato

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