そんな感じ

イカロスのそんな感じのレビュー・感想・評価

イカロス(2017年製作の映画)
-
https://eiga-watch.com/icarus/
ブライアン・フォーゲルはドーピングについて調べるためにロシアのラボのグレゴリー・ロドチェンコフを紹介してもらう。そしてある日ロシアのドーピング疑惑が持ち上がりグレゴリーの上司のスポーツ庁の副大臣とその上司の大臣とその上司のプーチンまでドーピングに関わっていた事実が明らかになっていく。

グレゴリーはあくまで昔の質の悪くなったドーピングの検査の向上などから警察に捕まっていたが政府の圧力によって解放されその代わりにドーピングに協力することを求められてそれに従うことになる。私はこれを見て誰が悪いのか分からなくなった。グレゴリーには政府の圧力がグレゴリーの上司には権力への欲が彼らを動かしたように見えて、プーチンが黒幕のようにも思えるが民衆の支持率の考慮や自身の欲に踊らされるピエロのようにも見えた。欲や葛藤や圧力などが支配して自由など誰も持っていないように見えて、このドーピングを明らかにしたドキュメンタリーは悲劇をもたらす本質的な問題について語っているように感じた。巧妙な嘘をつきながらもそれと同時に完璧な真実を理解する二重思考という言葉が印象に残った。あと、スポーツ庁の副大臣は辞任したのに大臣は昇進して副首相になった展開に驚いた。


イカロスの意味
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%82%B9
そんな感じ

そんな感じ