一人旅

キラー・メイズの一人旅のレビュー・感想・評価

キラー・メイズ(2017年製作の映画)
3.0
ビル・ワターソン監督作。

段ボールで出来た謎の迷路に迷い込んだ人々の脱出劇を描いたファンタジー。

青年が自宅の居間に暇つぶしに作った段ボールの迷路が実は様々なトラップが仕掛けられた不思議な迷宮だった…という奇抜なワンアイデアで突っ走ったB級ファンタジーホラーで、常識破りな謎の迷路に迷い込んでしまった青年&恋人&お友達が迷路から脱出すべく一丸となって奮闘する様子を描いています。

迷路に仕掛けられた様々な“死のトラップ”や、登場人物の段ボール人形化&モノクロ映像化、遠近法を使った騙し映像、ポップな効果音(ゲーム音)、血の代わりに舞う赤い紙吹雪、謎の強敵:ミノタウロスの猛攻…と自由なイマジネーションと遊び心に溢れた、そこはかとない不気味さが売りのファンタジーホラーで、文字通り“手作り感”満載の360°段ボール迷宮は美術担当の汗と涙の結晶であります。

ストーリーは破綻気味ですが、そこに目くじらを立てるのは野暮なので、出口の見えない&巨大化していく段ボール迷宮という小宇宙に自分も迷い込んだつもりになって温かい目で鑑賞しましょう…。
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