本作見始めてからあ、これ原作読んだと気がついた…ので、山田杏奈さんのいつもそこはかとなく漂う不穏な空気と清水尋也くんの後半の演技に期待しながらの鑑賞となった。
原作コミックはモノクロな分美しかった。
絵が上手い作家さんで、ストーリーの胸糞感も程々、後半の展開にも主人公の活躍に胸がすく思いがしつつ、消えない悲しみを常に漂わせる良作。
以下ネタバレ
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ガールズラブ的空気感。
山田杏奈のまるで手馴れの復讐劇。
清水尋也お得意のサイコパス劇。
非生理的な流血と返り血。
いろんなエピソードが折り重なってひとつの物語になるところが、同じテンションでサクッと繋げてしまったようなアッサリとした鑑賞後感だった。胸糞感もなかったな。ストーリー以外のところで気になってしまう場面が多かった。
風景や小物や衣装同士で色味を相対させるところには工夫を感じた。モブは黄色や水色やグレーに、主要キャラは原色とわかりやすかったが、上下真っ白い服の子が登場した時はフラグとしか思えずちょっと笑ってしまった。街中でもないのに雪深い日にそんな服は着ないよね。ラスボスかと思いきや…。