チッコーネ

打倒(ノック・ダウン)のチッコーネのレビュー・感想・評価

打倒(ノック・ダウン)(1960年製作の映画)
3.5
上方にカメラを据え、本来は正方形のリングを片寄せし長方に映したタイトルロールがカッコいい。
尺が短いので編集はキビキビ。
赤木は大学生という設定で、そろそろ学生運動やサイケをわずかに連想させる演出が、顔を出し始めている。
音痴な彼の囁くような歌唱、今まで聞いた中では一番マシだった。
プロも参加した拳闘場面は、素人が見ると「こんな感じかな」、詳しい人はどう思うんだろう。
稲垣美穂子は赤木と齢が1つしか違わないのだが、かなり老けて見えるので、あどけなさが残る彼の相手役としてはいまひとつ。