kumakuma

ビール・ストリートの恋人たちのkumakumaのレビュー・感想・評価

3.4
淡い恋愛映画ではなかった。。

舞台はニューオーリンズのビール・ストリート。ここは黒人の故郷と称される。
幼なじみの黒人カップルが結婚寸前で無実の罪で逮捕される。
会うのはいつもガラスの壁越し。細かにエピソードを引出し、それまでを回想してゆく。

二人の未熟さ、当時の黒人の弱さに反しての意地、そこへ現実の厳しさをつきつけられるが、ただドンヨリした絶望感にしない淡い色使いでキラキラした希望と70年代のアンティークな雰囲気を表してみえた。

彫刻と向き合うファニーと煙草の煙、ライトアップされた作品のシーンは将来、彫刻職人になっている想像なのか、、かっこよかった。

人種差別を訴える映画は多いが新鮮さはさほどなかった。ムーンライトの監督の作品ゆえに比較するとやや物足りなさがあるかな。
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