まいこ

ビール・ストリートの恋人たちのまいこのレビュー・感想・評価

3.3
第89回アカデミー賞作品賞受賞作『ムーンライト』などのバリー・ジェンキンス監督が、ジェイムズ・ボールドウィンの小説を映画化。

『ムーンライト』でも組んだブラッド・ピットが製作総指揮に名を連ね、1970年代ニューヨークのハーレムで生活しているカップルの物語が描かれる。

某監督の講義後に学生が「今年のアカデミー、本作が最高すぎたんですけど監督はどう思われます?」ってずーーーーーーっと訊いていてそれからというものの謎に超絶拒絶反応を起こした本作。

"恋人たち"と言うくらいだからもっと恋愛に寄った話かと思えば、どちらかというと人類の、人間的な博愛さを説く話だった。種族は同じなのに(てか何ならインディアン以外アメリカに住んでる人種って移民と同じでは?)、白人があらゆる面において優勢なの、面白いよな。歴史と偏見って人間を形作っているから一度メン・イン・ブラックに出てくる記憶抹消アイテムで全世界の思考をリセットすればいいんだわ。そうはいかなくとも、作中に出てくるスーパーのおばさんみたいな、"実際に目で見て判断する"人がたくさんいればいいのに。数え切れない数のの黒人が同じような人生を送ってきたのだろう。神を信じ、助け合ったり罵りあっている姿は人種関係ないアメリカ人そのものだろうに。人の愛は綺麗だけど現実の世界はグロテスク。

ペドロ・パスカル、スタイリングのおかげで若く見える...。
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