リタ

スリー・ビルボードのリタのネタバレレビュー・内容・結末

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

怒りの連鎖に絡めとられた2人が
そこから抜け出せるかもしれない、
希望のある台詞で終わっているのが良かった

絶妙なラストシーンで素晴らしかった

この映画絶賛の嵐だったから
ハードル上がりまくった状態で見たのに
それでいてこれだけいいと感じられるとは
なかなかない。

静かな演出が良かった。
田舎の風景に合う穏やかな音楽が物悲しい。


殺人、レイプ、DV、貧困、
人種差別、障害者差別、同性愛差別、
病気、いじめ、警察の権力濫用、
メディアの無責任さ、田舎の保守派の同調圧力、
兵士の任地での犯罪、などなど

重たいテーマが勢揃いで胃が痛い
でもどれにも偏り過ぎることなく
上手に纏められていて秀逸な脚本

白人に完璧な人が一人もいないのに
黒人は全員が全くの善人なのは
世相を受けたにしろちょっと極端なのでは?
と思ったけど
今までが逆な例もあったし仕方ないか

フランシスマグドーマントの
相変わらず毅然した演技もカッコいいけど
サムロックウェルの役、
クズ過ぎるのに魅力的に見せててすごい。
重ねてクズには違いけど。


個人的には広告屋のお兄さんの慈愛に泣いた
オレンジジュース置いて、
ストローを差し向けてあげるなんて。
お兄さんの体と心の傷が早く治って欲しい

てこの人ゲットアウトのイカれた弟 笑笑
やっぱり可愛い。

歯医者のシーンでアウトレイジ起きるかと思って
めちゃバクバクした
リタ

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