前半は残された主人公と残り少ない警察署長と大衆の3軸で各々のキャラクターが実によく表されていました。
後半は一転大衆側が姿を消して残された者たちの葛藤と変化が刻々と展開されていきます。
人間ドラマとして役者さんが素晴らしく画面にくぎ付けになる凄まじさなのですが「田舎」というバックボーンが細かな違和感を消し去っていてサスペンスとして映画に重厚さを加えた傑作です。
ラストの「行く行く考えればいい」は残されたものには考える時間だけはある・・という何ともやりきれないセリフであり、唯一の希望にも感じました。。
