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スリー・ビルボードのmofaのネタバレレビュー・内容・結末

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

【秀逸な脚本】

こんな映画、大好物。
【ブロードウェイと銃弾】を思い出した。あと、コーエン兄弟に
非常によく出来た脚本。
レイプ犯を探せ!だけの話ではなく、
娘を失った母親の行動と、それを取り巻く人間模様である。
そこからの、人間の変化と、赦しの物語。更には、差別とマイノリティ問題にも問いかけているように思った。

広告屋の青年が、とても良い味出してたね。彼の差し出したオレンジジュース。
その後、何かが剥げ落ちたかのようなディクソン。 人間は変われる生き物だと。
そんな風に考えさせてくれる。
署長のウディ・ハレルソンの微妙な描き方も気になる。あのタイミングで、頭巾被って自殺。娘二人の良いパパ。
プライドの高い、白人至上主義で八方美人な偽善者臭をうまく醸し出しているように感じた。深読みし過ぎだろうか。
あらゆる問題がはらんだ、この世の中。
この道が正しいかどうかは分からない。
まぁ、しかし、そんなことは、
「道すがら、考えよう」
最後のミルドレッドの言葉が、
なんとなく、そんな風に当てはまったのが、痛快だった。
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