バッファロー69

スリー・ビルボードのバッファロー69のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
5.0
私は自分の人生の問題に直面してもテキトーにやり過ごしたり自分を騙して生きてきた、なので大小様々数々のムカつきが心の中に淀んでいる
それをどうにか出来るのは自分だけなのに、後ろ向きにねちねち過去の出来事を反芻しては、あぁと嘆息している
二元論的な話に拘泥しても仕方ないし、別に自己肯定感を高めて幸せな人生送りた〜いとも思えない
でもムカついたら速攻警察署に火炎瓶を投げ込むくらいの事は出来る人間ではいたい
それが勘違いだとしても、だ
主人公のささくれだった雰囲気と暴力のセンスがかっこいい
号泣もさせられるしラストのセリフの瞬間ほんとに清涼な風が吹くのを感じました
だのにオチが無い、とか言ってる人が結構いて、同じものを見ても違う見え方がある事を再確認した
自分の感動が他人のしらけになるという事を、感動のど真ん中にいる時以外は心に留めておけるくらいの余裕を持ちたい
映画はその大衆性により個々のグラデーションを細やかに反映する事が出来る
sns時代にあってその特性は顕著だ
だから色々な映画を見て最高の感動の後に最高の反省をしていこう
独り善がりにならないように気をつけよう