映画『スリービルボード』
大概の賞レースにおける助演男優賞は、
サム・ロックウェルに間違いない。
久々、鳥肌たったよ。
かといって、演者たちだけの
演技合戦に終始せず、
物語もかなりの厚みがある。
人の中には、
ただ単に悪意を剥き出しにする人
もいれば、
もがいているのだがそれが
悪態に映ってしまう人もいる。
自分の気持ちなど誰にも分からない、
と心閉ざしてしまうことで、
周りからの「分かってあげたい」
と思ってくれる人までも、
傷付け遠ざけてしまう。
それはいつ、どんなときでも
僕ら、僕らの大切な人たちにも
「出来事」とともに訪れる。
そのときの「寄り添い方」ひとつで、
ハッピーエンド、その逆にも至る。
この物語は、
ひとつの悲劇を掘り返し、
もう一度、登場人物らが
自らをも向きなおしていく。
ボロボロになりながら、でも力強く。。
ラストシーンのセリフも
凄くよかったなぁ。
お薦めです。
※公開当時、Facebookにて掲載済み