娘を殺された母親がたった1人で世間、警察、世論と闘っていく。
その母親は、殺害された現場に3枚の広告看板を立てる。
一向に解決できない警察を非難した3枚の看板、それが全てのきっかけだった。
掴みはこんな感じ。
いやぁ〜面白いけど難しい….
主人公の母親は他人の状況などを顧みず自分勝手に行動。思い込みで爆破とかしちゃう人。
ディクソンは一切まともに仕事をしない汚職警官でママと二人暮らし。秒でキレるキチガイ。
元夫は差別主義者で心を痛めた主人公に罵詈雑言浴びせ、若い新妻とイチャイチャしてるゴミ。
物語のキーパーソンであるビル・ウィロビー署長は、とにかくクズ(後述)
つまり、登場人物全員がクズ。
おまけに態度も最悪。
でも、事件解決の為に少しずつ向かっていく。
その人間性が世界観にリアリティを与え、没入感を増す。
ラストは拍子抜けしたが、こんな終わり方も凄いリアルだな〜と思った。
実際こんな境遇の人が世界中に沢山いるんだから….
そのほとんどが未解決なんだろうね....
ーーーーーー超絶ネタバレーーーーーー
1枚目の看板「レイプされて死亡」
2枚目の看板「犯人逮捕はまだ?」
3枚目の看板「なぜ?ウィロビー署長」
看板の位置的に、この順番でしかドライバーは見えない。
だが、看板の位置を入れ替えると….
正直劇中にはかなり謎が多く、核心となる犯人の特定も不明で終わる。
この作品は核心が巧妙に隠されている。事実俺自身も「犯人は誰なんだ」という一点のみ探ってしまい、結局何もわからず終わってしまった。
答えは冒頭で既に出ていた。
3枚の看板。入れ替えてみると….
そもそもタイトルは「 Three Billboards 」。
直訳で「3枚の看板」。
スペースを入れると答えが出てくる。
「Three Bill boards」
「3枚のビルの板」
こんな感じの考察サイトを見て、夜中に震えた。
最も近いところにいたんだ….