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スリー・ビルボードのmayaのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.2
西部劇のテイストのようでいて、西部劇の選択をしない人達。決闘は起こらないし悪者は懲らしめられず、華々しく散ることもない。
悲しみと不条理の連続の中で、誰かを罰しても何の意味もないと知る苦しみを、全員が抱えている。せめて怒りの行き場があったのなら、怒ることもできようものを、結局感情の行き場がどこにもないことを知る。
振り上げた拳を下ろす先を求めて、世界に絶望しても、ふとした愛に何度も希望を見る。努力し続けることの苦しさと尊さを知ることができた。
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